新卒で中小企業に就職するメリット・デメリット | 新卒就活.com

2016/08/24更新

新卒で中小企業に就職するメリット・デメリット

ここ最近、就職活動のあり方に疑問が持たれ始め、その影響で中小ベンチャー企業への注目が集まっています。ブランドや知名度だけで就活するのではなく、本当に自分に合った企業を見つける為に、中小企業にも目を向けようという感じです。日本には世界に誇る技術や実績を持った中小企業も多くあります。
しかし、新卒で中小企業に就職することに、漠然とした不安を抱いている就活生も多いのではないでしょうか。経営的に大丈夫なのだろうか、残業は多くないか……。今回は新卒で中小企業に就職する上でのメリット、デメリットを考えてみたいと思います。

1. 新卒で中小企業に就職するメリット

まずはメリットについてです。

大きな仕事も任せてもらえる
大手企業であれば、まず最初の1ヶ月は研修でその後は先輩社員のOJTといった流れが一般的だと思います。最初のうちは周りが手厚くサポートしてくれると思います。ですが、中小企業の場合はなかなかそうはいきません。企業によっては研修を設けていますが、少ないでしょう。
逆に言えば、いきなり仕事を任せてもらえるということでもあります。入社1ヶ月で大手企業の部課長クラスと結構大きな商談を交わしたりする機会を与えてくれる会社もあります。
自分なりのスタイルで仕事ができる
大手企業であれば、先輩から仕事のやり方を細かく教えてもらえるかもしれませんが、中小企業の場合は、「これやっといて」と仕事を振られて、その成果物の確認だけ行うというスタイルの所も多いです。手取り足取り教えてくれることは稀でしょう。
ですが、それは自分なりに考えて仕事ができるということでもあります。0から自分の頭で考えて仕事をしたいヒトにはオススメです。
評価に納得感がある
これは企業によりますが、その傾向が強いのではないかと思います。
中小企業の場合、ワンフロアで社員全員の顔が見えるということも普通です。ですので、大抵どこで誰がどんな仕事をしているのか、大体掴めます。たとえば、営業であれば、テレアポしている様子は社長や人事にも伝わります。
ですので、普段の仕事がそのまま評価者に見えていることになります。そのため、どのような評価であれ納得感があるのではないかと思います。筆者は最初、社員15人のベンチャーに入社したのですが、評価面談のコメントをかなり細かく頂けたのが本当に良かったです。イメージですが「あの時のテレアポのトークは、もっとこうした方が良かった」という、こちらが「そこまで見てたんですか」と思うくらいの観察ぶりでした。だからこそ、どんな評価でも納得がいきました。
給料の上がり幅が大手以上
これも企業によります。
大手企業の場合、企業によって大体昇給の幅が決まっています。まさかいきなり給料が+5万になるような所は、ほとんどありません。社員数も多いですから、それだけ多くの人に利益を再配分しなければならないからです。対してベンチャーであれば、社員数がそんなに増えていないのに売上げが急拡大して一気に昇給するという可能性も充分にあります。


2. 新卒で中小企業に就職するデメリット

デザインサンプル

次にデメリットについてです。

仕事は教わるものではなく考えるもの
メリットを逆にしたものですが、中小企業で仕事を丁寧に教えてもらえることは少ないです。契約書の作成(割印の押し方など)のように、どこでも共通する基本的な事務手続き等は教われますが、営業のやり方などは全て自分で考えるイメージです。たとえば、「テレアポして」と言われた場合を例とすると、大手企業では普通にあるスクリプトなどもありません。そもそもテレアポとは? その為に必要なものは?(アタックリストなど) そうしたことを全て自分で考えなければならないこともあります。
社内政治など大手特有の文化が身につかない
大手と中小で身につくスキルは全く違います。自由な風土の強い中小ベンチャーでは、大手企業で必須とも言える社内政治のようなスキルは身につかないでしょう。役員層と現場、現場同士の距離感が近いことは一見すると良いことにも見えますが、大手企業にそういう社風の所は少ないです。時に上司を立てたり、機嫌を損ねないように立ち回るしたたかさも必要となります。そうした世渡りが身につかないのも中小のデメリットだと思います。
とにかくハード(特に時間が)
中小ベンチャーは、入社直後から自分の頭で考えて全てを処理していかなければなりません。大手のように研修プログラムに取り組むようなことはまずありません。その為、仕事に慣れない4月5月などは、会社によってはかなり殺人的なスケジュールになることもあります。中小ベンチャーは常時人が足りないような状態ですから、残業時間が100時間を超えたり、休日がなく連勤が続くといったことも普通にあります。筆者は4月の残業が130時間に及び、徹夜が4回、休日も3日ほどといった感じでした(それでもベンチャーの中では、まだマシな方だと思います)
最初の1〜2年くらいは、かなりハードな生活が待っていると考えた方が良いかと思います。

以上、新卒が中小ベンチャー企業に就職する際のメリット、デメリットになりました。よく「中小ベンチャーの方が成長できる」という言葉を聴きますが、大手と中小で手に入る成長は、そもそも種類が違います。ベンチャーで手に入るものを望まないのであれば、素直に大手企業を選択することをオススメします。