気をつけるべき志望動機 〜英語を活かしたい〜 | 新卒就活.com

2016/08/23更新

気をつけるべき志望動機 〜英語を活かしたい〜

志望動機のなかには、多くの学生がアピールする定番のものがあります。企業が自社のホームページやナビサイトなどで公開しているインタビューなどでも似たようなフレーズが多いため、多くの就活生が「こういうこと言えば良いんだ」と誤解してしまうことも多い気がします。
今回は定番のNG志望動機を例に、注意すべきポイントを押さえておきたいと思います。

1.「英語を活かしたい」はNG

よく「英語を活かしたい」と志望動機をアピールする就活生がいます。
せっかく培った英語力を活かしたいと思うのは、ある意味で当然かもしれません。ですが、これも少し危険な志望動機です。

2. TOEICはどれだけ高得点でも意味がない

以前から「TOEICの点数が高くても、英語でメールも書けない」など、TOEICの点数と実際の英語力の間に大きなギャップがあることが問題視されています。そのため、TOEICでは純粋な英語力を計れないことを理解した企業は大体、英語面接を取り入れています。紙の上からでは実際の英語力を見極められないからです。
また、TOEICは海外では認められていないという面白い話も上記の記事に掲載されています。滞在許可証(VISA)が取れないなど、同資格は海外では英語力を計る正式な指標としては認められていないということです。

そのため、まずTOEICで「英語力があります」とアピールすることは逆効果です。将来英語を活かす仕事に就きたいと考えているなら、TOEICの点数ではなく、聴く力・話す力を磨く方が圧倒的に有益でしょう。

3. 外資系企業でも英語力は要求されない?

英語を活かしたくて外資系企業を志望するというケースは多いと思います。
外資系企業の中には英語面接を課すところもあります。そうした企業は、社内公用語が英語だったり実務でほぼ全ての社員が必須であったりするケースが多いです。要は皆、日常的に英語を使用することを求められるわけです。もし本当に英語を活かしたいのなら、そうした企業を目指しましょう。

ですが、そうした企業でも、単純に「英語を活かしたいです」とアピールしても採用されません。
英語はあくまでも「ツール」であり、それを入社の目的としてはいけません。英語が話せたところで実際の仕事で貢献できなければ本末転倒です。外資系企業で単純に「英語を活かしたい」とアピールするのは、極論、国内企業で「日本語力を活かしたい」というのと同じことです。そうした英語が常用語の企業においては、英語は「活かすもの」ではなく「持っていて当たり前のもの」です。

では、英語が常用語ではない外資系企業ではどうでしょうか?
筆者は現役の時、外資系のコンサルファームやIT系企業を受けて回っていました。もちろん外資系ですので、社内には様々な国籍の社員の方がいます。面接でもリクルーターのような形で、アメリカ人の方が同席されたこともありました。
ですが、英語力は全く気にされませんでした。どこの企業でも、一度も質問されませんでした。そもそも、筆者はTOEICを一度も受験したことはありません。ほかの英語系の資格もそうです。英語を聴き取る勉強はしていましたが、話せるようになりたいとも思っていませんでした。

4. 英語は「学ぶ意欲」があればOK

実際に内定を頂いたコンサルファームでは、ストレートに「英語できないのに、なんで内定を出して頂いたんですか?」と訊いてみたことがあります。返答は「日本で働く上で、急には必要にならないから」とのことでした。

外資系コンサルファームは全世界に大量の拠点があります。ビジネスは国や土地柄によって中身が大きく変わってくるので、いわば地域担当としてコンサルを置くわけです。日本国内の企業が困っているのに、わざわざアメリカ本社からコンサルがやって来ることなど滅多にありません。
日本国内の外資系企業の顧客は基本的に「日本国内の企業」です。つまり、公用語が日本語の企業です。よって、いますぐ英語は使いません。ですが、将来必要となるときが必ず来ます。そのために必要なのは「学ぶ意欲」です。

5. 企業は「自社の成長に貢献できる人材」を求めている

単に「英語力を活かしたい」という就活生が採用されないのは、そもそも企業が何を求めているのか理解していないからです。企業が求めているアピールは、次の2点であることを思い出しましょう。

  • 自社の成長に貢献できる能力があること
  • 自社の価値観・社風に合っていること

「英語を活かしたい」というのは、このどちらでもありません。前述の通り、英語が常用語の企業の中では、英語は「活かすもの」ではなく「持っていて当たり前のもの」だからです。それ以外の企業では、いますぐ求められていないからです。
どうしても英語力でアピールしたいのであれば、英語力をどう活かして企業の成長に寄与できるのか考えましょう。ですが、単に「御社のビジネスでは英語が必要だと思うので、私の英語力が活かせます」程度では内定は出ません。それは「成長に寄与していない」からです。必ず「成長に貢献できる能力」とセットでアピールするようにしましょう。

最後に、合わせて以下のNG事例も参考にしてみてください。


気をつけるべき志望動機 〜グローバルで活躍したい〜

以上、志望動機「英語を活かしたい」がNGの理由になりました。英語力はメインのアピール素材にはなり得ません。そこを意識しておきましょう。