【企業研究】住友商事 | vol.1 | 新卒就活.com

2016/08/05更新

【企業研究】住友商事 | vol.1

住友商事|新卒就活の手引き

久しぶりに企業研究について書きたいと思います。
そもそもこのブログは、僕が人材業界で新卒関連商材を扱っていた経験を生かし、
企業の調べ方を皆さんに共有したいという想いで始めました。
最近新卒学生の就活に対する疑問や想うことがたくさんあったので、企業研究について更新が滞っていたましが、これからはなるべく更新したいと思います。

この記事の目的

僕がこれから書く内容は、あくまで僕の仮説が多く含まれています。
この記事で、企業を調べるにはどういう手順で調べれば良いのかの参考にしていただき、
疑問に感じたことや詳細については、是非説明会で聞いてみてください。

今回の題材企業は、住友商事です。ただ、調べていくにつれて、とても一度で書ける内容ではなかったため、二度に分けて書きたいと思います。
今回は、どちらかというと総合商社全般について書きたいと思います。

 

総合商社(住友商事)は何をやっているのか

以前、企業研究についての記事を書いたときに、志望企業がどんな事業を展開しているかしっかりと自分の口で話せるくらい調べることが大切だと書きました。しかし、総合商社に関しては、すべての事業を書き出すととんでもないことになってしまうので、大まかに把握できるところまで書きたいと思います。個別の事業に関しては、このブログを読み終わった後調べてみてください。

「ラーメンから航空機まで」といわれるほど多岐にわたるビジネスを展開している総合商社ですが、
ビジネスの性質として大きく2つにわかれます。トレード事業投資です。

トレード
原材料を海外から仕入れてきて日本のメーカーに売ったり、日本で生産した車などを海外に販売したり、とまさにトレードをして中間マージンを取るビジネスです。

トレードビジネス|新卒就活の手引き

この図のようになっています。
例えば、小麦粉を輸入し、メーカーに販売、即席麺を輸出。
原材料を輸入し、車メーカーに販売、車を輸出などなど。

事業投資
総合商社はかなり多くの事業に投資をしているので、全てを把握することがとても難しいです。
どのようなモデルかというと、さまざまな分野の事業に出資をし、その事業の配当金でキャッシュを稼ぐという手法です。資源関連の事業投資だと、下のような図になります。
事業投資|新卒就活の手引き

資源メジャーが開発を行い、そこに出資し、人材を送り込みビジネスを成功させることで配当金を得ます。
このようなモデルの他に、トレードビジネスをするにあったって不足している物流関連の会社を作ったり、インフラ関連のビジネスに出資をしたりしています。

2004年からフランスの水事業会社デグレモンと協力してメキシコでの下水処理事業に参入。デグレモンのもつ水事業運営に関する豊富なノウハウと、当社のファイナンスを含めたプロジェクトのコーディネーション力や、国際的なネットワーク機能を組み合わせ、事業に取り組んできました。ここでは下水を農業用水、工業用水に循環させるプロジェクトを通じて、環境改善や地域社会の発展に貢献しています。(住友商事インフラ事業)

住友商事のインフラ事業では、今後需要が増大すると予想される水関連の事業において、日本企業の持つ水道技術をパッケージ化し、輸出を開始しています。第一弾としては、マレーシアで具体的な取り組みを開始しているようです。

「世界の台所」としてのオーストラリアのポテンシャルにいち早く目を付けた住友商事は、2005年1月に穀物の保管・物流会社であるオーストラリアン・バルク・アライアンス(以下ABA)に50パーセント出資し、外資企業として初めて同国での穀物インフラ基盤を獲得しました。(住友商事生活産業・建設不動産事業)

以前は自由化されていなかったオーストラリア市場の自由化をいち早く予測し、現在では、オーストラリアからの穀物輸出を扱う日本企業ではトップの取扱量を誇っているようです。まさに、「ラーメンから航空機まで」のビジネスですね。

このほかにもトレードにおける、ファイナンス機能の役割等、総合商社は様々な分野で活躍していますが、上記の2つの機能はしっかりと押さえておきましょう。

 

総合商社の現状

もともと商社は、大口の生産物の物の流通を仲介する貿易産業でした。しかし、1990年代初期のバブル崩壊以後、
製造業の海外進出による総合商社機能の自社内部化などによって、トレードビジネスだけでは収益を大きく上げることが苦しくなり、
さまざまな事業を展開しだしたという背景があります。

そして今はどのような状況かというと、権益投資を継続的に行ってきたことで、昨年の資源高を背景に5大商社(三菱商事・三井物産・住友商事・伊藤忠商事・丸紅)では、三菱商事以外が過去最高の純利益を記録しました。

総合商社成績|新卒就活の手引き
出所:日本格付研究所

今後の動向については、日本格付研究所では以下のように書かれています。

13/3 期は、欧州の債務問題や新興国の成長鈍化など世界経済の先行きに不透明感が強まっており、資源・エネルギー分野の主要品目の中には価格が低下するものが出てくると考えられる。しかし、新規投資による新たな収益貢献やその他様々な分野での各社の収益基盤を考慮すれば、引き続き高水準の収益が維持されるものと見ている。

出所:日本格付研究所

昨年まで商社の好業績を牽引してきた資源・エネルギー分野の価格上昇は一服しそうですが、商社冬の時代から様々な取り組みをおこない、ようやくその花が咲いた商社の好業績が続きそうですね。

今回は総合商社のビジネスと現状を見てきました。次は住友商事にフォーカスした記事を書いていきます。
それまで、みなさんも独自に気になる部分を調べてみてください。
※今回の記事内で、間違い等があれば、ご指摘いただければ幸いです。