そのエントリーシートは5歳児が理解できますか? | 新卒就活.com

2016/08/09更新

そのエントリーシートは5歳児が理解できますか?

新卒就活の手引|エントリーシート
就職活動では、特に大企業でエントリーシートが課されます。学生時代に頑張ったことや志望動機を中心に、場合によっては自社商品やサービスに対する考察、さらには将来の夢や仕事観などまで深く訊いてくる企業もあります。

また、文量も企業によってまちまちです。多いところでは自己PRや志望動機で800文字ほどに及ぶ場合もあります。そのため、慣れないと文量を消化するだけで疲れてしまいかねません。

今回は、そんなエントリーシートの対策についてです。本当に押さえておきたいポイントだけに絞って話を進めます。

先に結論を述べておきますと、常に意識しておいて頂きたいのは、「あなたのエントリーシートは、近所の5歳児に読ませて理解できるものか?」ということです。

エントリーシートを読む社員も、あなたと同じ「人間」です
 

エントリーシート、2つの目的

まず、エントリーシートの目的は大きく分けて2つあります。それは以下の2つです。

  • 足切りのための書類選考
  • 面接の質問材料

足切りは特に大手企業でのスタンスです。大手企業ともなりますと、志望者も万を超えるレベルになってきます。当然、応募で集まるエントリーシートの量も尋常ではありません。そのすべてに目を通して書類選考を行うわけですから、かける人数にもよりますが、当然かなりの時間を要します。そんなとき、たとえば次のようなエントリーシートに出会ったら、どうでしょうか。自分が担当者だったと仮定して考えてみてください。

  • 字が汚くて読みにくい
  • 字が小さくて読みにくい
  • 書いてあることが難しくて分からない
  • あまりにも長くて読むのが疲れる

それだけで読むのを止めたくなりませんか? 担当者も同じ人間です。加えて自分の本来の仕事をしながら、エントリーシートを読んでいるわけです。疲れているときもあります。顧客からクレームを受けたり上司に怒られたりして落ちこんでいるかもしれません。仕事が思うように捗らず、イライラしてしまっていることもあるでしょう。担当者の気持ち一つで、あなたのエントリーシートの評価はがらりと変わってしまうわけです。

また、年齢層や価値観、持っている知識なども様々です。例えば、あなたが自己PRで学校での勉強をアピールしたいとしましょう。当然、学んだ知識や取り組んだ経験について事細かに書きたいはずです。しかし、相手はそもそもあなたと同じ学部を出たとも限らず、また出ていても同じことを学んでいるとは限りません。そうした前提が共有できていないにも関わらず、専門的な話を並べ立てられても、当然理解できません。理解できない話は頭に入ってきませんし、心にも響きません。つまり、そのエントリーシートは魅力的に映らないのです。
 

エントリーシートは、2つの分かりやすさを意識する

ここまでの話で、エントリーシートは内容も大事ですが、読み手に配慮した見た目や構成にも気をつけなければならないことが分かってもらえたかと思います。

  • 見た目の分かりやすさ
  • 内容の分かりやすさ

ポイントはこの2つです。もう少し具体的に、どういうことに気をつければ良いのか、箇条書きで並べてみましょう。まず前者の「見た目の分かりやすさ」です。

  • 丁寧に、綺麗な字で書く
  • 大きく、しっかりした筆圧の字で書く
  • 改行を適度に挟んで、読みやすくする
  • 長々と書かないでコンパクトにまとめる

以上のようなことです。本当に基本的なことですので「いまさら言われなくても・・・」と思われるかもしれませんが、いま一度、しっかりと振り返っておきましょう。「どこまで綺麗に書けば良いのか?」「どれくらいの大きさの字で書けば良いのか?」など、この手のポイントには正解がありません。だからこそ、あなたが十分だと思っていても、相手からすれば不十分だということが当然あり得ます。ですので、エントリーシートを書くたびに意識し直すくらいで丁度良いのです。

それでは、後者の「内容の分かりやすさ」です。

  • 専門用語はつかわない(どうしても必要な場合には分かりやすい注釈をつける)
  • 具体的な言葉で書く(実績を数字で表現するなど)
  • 一文は短く、端的にまとめる
  • 全体の構成を考える

内容の分かりやすさとは、つまり「理解のしやすさ」です。書いてある内容が相手の頭に入らなければ、意味がありません。そのために、まず絶対に専門用語を使ってはいけません。研究職採用などなら別ですが、あなたは理解していても、面接官が全く理解していない世界はたくさんあります。また、逆に使って欲しいのは、数値や客観的な実績です。たとえば、サークルの大会であればメンバーの人数や大会での順位などです。こうした具体的な表現があると、やはり分かりやすさが格段に増します。

また、より読みやすくするために一文は極力短く、そして全体の構成をきちっと考えておきましょう。例えば、自己PRなら、まず伝えたいことを端的に書き、その背景(頑張ったこと、意識していたことなど)を詳しく書きます。そして最後にまとめ、といった具合です。
 

書き上げたら、5歳児に読ませてみて下さい

近所に5歳児がいない学生もいるかもしれませんが、これはもちろん冗談です。

この表現で伝えたいことは、「あなたのエントリーシートは、5歳児が読んでも理解できると言い切れるくらい分かりやすいものになっているか?」ということです。分かりやすいとは先にも述べましたが、「見た目の分かりやすさ」と「内容の分かりやすさ」です。特に気をつけて欲しいのは後者「内容の分かりやすさ」です。

まずエントリーシートが完成したら、必ず家族や友人に読んでもらって、内容が伝わるか確かめておきましょう。オススメは、就職活動のなかで出会った知り合いです。あなたのことをまだよく知らない人に読ませるのは抵抗があるかもしれません。しかし、だからこそ、その人は言わば、面接官と同じ立ち位置です。その知り合いが内容を理解できなければ、おそらく面接官も理解できないでしょう。

もし分かりにくいと言われたら、どこが分かりにくいのか、それをきちんと確認して、また改めて書き直します。そして、また確認してもらいます。これをひたすら繰り返して「5歳児が理解できる」レベルまで分かりやすくしていく。そうすることで、誰が読んでも理解できる、つまり、誰にでも伝わるエントリーシートが出来上がります。