インターンシップとは?始まりの歴史と参加する意義&陥りやすい闇 | 新卒就活.com

2016/09/06更新

インターンシップとは?始まりの歴史と参加する意義&陥りやすい闇

インターンシップとは?と聞かれて何人がしっかり答えられるのでしょうか?なんとなく就活に有利になる、就業体験できると考えがちですが、どのような変遷を経て今のような仕組みにあったのかまで、把握している人は少ないでしょう。
そこで今回は、インターンシップの基礎をご紹介します。インターンシップが始まったきっかけや日本に根付いた経緯、やる意義、そして闇をご紹介していきます。

インターンシップの始まりはアメリカ

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インターンシップは、1906年のアメリカで始まったとされています。アメリカのシンシナティ大学で教鞭をとっていた工学部長ヘルマン・シュナイダー博士が考案しました。
地元の工作機械メーカーとタッグを組み「産学連携教育(cooperative education)」という教育を掲げ、取り組んでいきます。大学で設けられている授業と工場で行う就業体験を卒業まで交互に行う仕組みから、「働いて学ぶ制度(Work and Study Program)」または「サンドウイッチ制度(Sandwich Program)」と呼び名がつけられました。

実践的な技術を身に付け適性を見るのが目的だった

この制度の目的は、学問と座学では学べない実践的な技術を身に付け、協調性なども備わった優秀な技術者を育成することです。また、実際に働かせることによって適性も見定めていました。
現場ならではの工夫、年齢や学歴などが違う人と接して、技術者としての知識やスキルだけではなく、人間関係での立ち回り方など、生きる上で基本的なことも学んだのです。

日本では1997年にインターンシップが本格化

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日本でインターンシップ制度が認知され始めたのは、1997年です。バブル崩壊の余韻がまだ残っている時代で、就職難が社会問題になっていました。また、何とか就職しても理想と現実とのギャップで早期離職者が増加し、暗黒時代を迎えていたのです。
この対策として、当時の文部省、通商産業省、労働省がインターンシップ制度を公表しました。これを機にインターンシップは全国各地へ広がります。

現代は早期離職者増加&売り手市場でインターンシップの需要が増す

現代も新卒の早期離職者が増加傾向で頭を悩ます問題となっています。また、売り手市場なので、少しでも優秀な学生を早くから確保したい企業が、インターンシップ募集に力を入れ始めています。
学生と企業にとって、インターンシップの重要性は増してきているのです。

インターンシップとは?

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インターンシップとは、一定期間、学生が企業に就業体験を行う制度を指します。インターンシップと一言で表しても、実施期間の長さやタイプが異なります。自分がどのようなインターンシップを望んでいるのか確認してみましょう。

インターンシップには長期と短期のものがある

インターンシップは、実施内容などによって期間が異なります。長い物では数ヶ月~1年、短い物では1日から~数週間になっています。短い物は見学や座学などのもので、+αになるような経験は少ないです。
長期間のインターンシップでは、実践的な業務に携われ、成果を出すと内定に近づくものもあります。

3種類あるインターンシップ

インターンシップは、主に3種類に分類が可能です。

◆セミナー型インターンシップ
ワークや座学が中心になるため、軽い業務に携わります。実施期間は、1~3日と短いインターンシップになっています。

◆プロジェクト型インターンシップ
テーマを与えられてグループで取り組むタイプです。最終日にプレゼンを行い、社員に評価してもらいます。このプレゼンで優勝すると、商品や選考での優先権が獲得できるので、学生は必死に取りかかります。実施期間は、1週間~1ヶ月とやや長めです。

◆就業体験型インターンシップ
社員が行っている仕事を体験します。業務の一部を任せてもらえるので“仕事”とは何かが良く分かるインターンシップです。内容も色濃いものなので、就活中にも語れるエピソードになります。実施期間は、1ヶ月~半年、1年など長期的なインターンシップです。

インターンシップをやる意義

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インターンシップは、国も推奨しているものですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、インターンシップを行う意義やメリットをご紹介します。

理想と現実とのギャップを埋めるため

企業も優秀な人を向かい入れるために、少し話を盛る可能性も考えられます。そのため、採用ページに書かれている情報だけでは、不完全です。
採用ページや説明会などで得たイメージで入社したら、実際は全く違ったということもあります。そうした歪みが積み重なると“退職”という結論に至る新卒が多いのです。

このようなミスマッチは、両者が不幸になります。そうならないためにインターンシップを活用するようになってきました。
インターンシップは、企業の仕事内容、福利厚生など、書面からは分からないことを知る絶好の機会なのです。

社風や風土を知る

社風などは、採用サイトなどにも書いてありますが、肌で感じて自分の目で見ない限り、真実は分からないものです。
熱血系なのか落ち着いた雰囲気なのか、自分の性分に合った風土なのか、肌で感じてジャッジしましょう

スキル不足の把握

社会で通用する実力が備わっているのかが、浮き彫りになります。自分では、他の学生よりも抜きんでている能力はこれだ!と思っていても、社会人からしたら、至って平凡とみられる場合もあるものです。

それでは、せっかくの自己PRもアピール材料にはなりません。採用担当者に首を縦に振ってもらえるスキルを身に付けるためにも、インターンシップ中に長所の強化や新たな強みの開拓などをしましょう。

視野が広がり可能性が広がる

仕事や業務の向き不向きを検討している人はいますが、自分の中でのフィールドからしかその判断はできないものです。そのため、新たな企業というフィールドに立つことで、視野が広がり、自分では考えたこともない業務が実は性に合っていた、得意だと思っていたことが幻想だったなどの気付きを得られます

インターンシップが抱える闇

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上記では、インターンシップの“光”の部分を見てきました。しかし、光があるということは“闇”も存在するのです。ここでは、インターンシップに参加する学生に忍び寄る闇の部分をご紹介します。

就業体験と称してアルバイトと同じ業務をやらせる

本来、インターンシップはアルバイトではできない業務を行えるからこそ意義があるものです。しかし、無料で働いてくれるという面を悪用する企業が存在しています。アルバイトと同じようなレジ業務、清掃などを最終日まで強要させるのです。これはアルバイトでもできることなので、インターンシップ内容としては相応しくありません。
このようにインターンシップという餌で、学生を罠に陥れようとする企業があるので、注意しましょう。

長期インターンは仕事量が多い!単位を落として留年するケースも

長期インターンシップは、実践的な業務を任せてもらえる半面、学生としての勉強時間が無くなる危険性もはらんでいます。特にベンチャー企業では、インターン生と言えども、多くの業務を割り振ります。その結果、毎日出勤してこなければならなくなり、学校へ行く時間もろくに取れなくなるのです。それにより、試験に合格できず、単位が足りなくて留年してしまう学生がいます。
学生の本業は、勉学です。そこが脅かされ、両立が難しい場合は、長期インターンは考え直す方が無難でしょう。

まとめ

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日本では、インターンシップが始動してからまだ20年ほどですが、需要が年々増してきています。これは、時代背景も影響しており、新卒の早期離職問題が絡んできています。
学生と企業との間でミスマッチを起きないためにも、インターンシップは重要な要なのです。

インターンシップはただ参加すればいいというものではありません。自分なりに目的をもって行わないと企業にも迷惑です。せっかく用意されたチャンスを生かすも殺すもあなたの行動次第です。

インターンシップはこのような利点がある一方で、危険な面もあります。ただ働きさせる目的で募集をかけている企業もあるので、慎重に応募するところを選びましょう。