グループディスカッションの役割のメリット/デメリット | 新卒就活.com

2016/08/23更新

グループディスカッションの役割のメリット/デメリット

グループディスカッション(GD)には役割があります。ですが、単にその役割に就くだけでは評価はされません。その役割の任を全うできなければ、寧ろマイナス評価を被ってしまいます。
そこで今回は、主な役割のメリットとデメリットを押さえておきたいと思います。

1. 主な役割は次の3つ

グループディスカッション(GD)の主な役割は次の3つです。

  • リーダー
  • 書記
  • タイムキーパー

リーダーは、議論を先導する立場・議事進行です。これから何について議論するのかを指示したり、議論しやすい雰囲気作りに気を遣ったり、色々とやることの多い立場です。
書記は、議事進行の内容を記録しておく立場です。ホワイトボードを使ったり、大きな紙を渡されてそこに記録していったり、スタイルは様々です。
タイムキーパーは、進行時間を管理する立場です。残り時間を伝えてアラートを発したり、状況に応じて時間調整を行ったりするのが主な仕事です。

2. リーダーのメリット/デメリット

まずリーダーのメリットを見ていきましょう。主には次の2点です。

  • 目立つ
  • 自分のペースを作れる

なにより、まず目立てます。それはつまり評価者である選考担当者に一番見てもらえるということです。つまり「評価されるタイミングがたくさんある」ということです。ですので、折角評価に値する振る舞いをしたのに見てもらえずに加点されなかったという事態を避けやすいですし、多少の失敗でも取り返すチャンスがたくさんあります。
ですが、注意して頂きたいのは(デメリットの方にも絡みますが)、「評価タイミングがたくさんある」だけです。決して「評価される」わけではありません。

次に、自分のペースを作りやすいです。議事進行を引っ張る立場ですので、必然的に自分のペースで作りやすいです。たとえば、議論が白熱して残り時間や議論のゴールを見失ってしまうといった失敗ケースがよく見られますが、自分がリーダーでないと、そうした時になかなか軌道修正をしにくいものです。ですが、リーダーであれば、そうした事態にも「リーダーであるが故に」対応しやすくなります。

次にリーダーのデメリットです。

  • 悪い意味でも目立つ
  • 意見を発信する以外でもやることが多い
  • 評価が周囲に左右されやすい

まず、悪目立ちもしてしまいます。
当然ですが、誰よりも選考担当者に見られていますので、マイナスポイントを見逃してもらえるということがありません。最初から最後までリーダーの振る舞いは見られていると考えておきましょう。ほかの一参加者であれば、選考担当者の目が向いていないことで避けられた減点も、リーダーはほぼ確実に被ってしまいます。


また、単に議論の流れを作って、自分も意見を発信しているだけではリーダーの役割を全うしたとは言えません。意見がでやすい雰囲気をつくったり、意見が言えていない人からもアイデアを引き出したりする必要があります。また、議論の方向性が間違った方向へ進みつつあったら、その軌道修正も必要ですし、クラッシャーが現れたら止めなければなりません。つまり、グループディスカッション(GD)の中で起きるあらゆる事態に対処しなければならないのです。そうした状況に応じて柔軟に対応する姿勢が、リーダーには求められます。

最後に、グループの評価に左右されやすいです。リーダーの議事進行ぶりが、ほぼイコールでグループの最終的な成果物ですから、あまり大したものが出てきた場合、選考担当者はまず「リーダーがきちんと議事進行できていただろうか」と考えます。また、グループ全体の雰囲気が悪かった場合も、その悪くした当人は勿論、リーダーもマイナス評価となります。それを止めるのがリーダーの仕事だからです。このように、リーダーの評価は他の参加者の影響を強く受けます。ですので、その中でもやりきる自信がなければ、リーダーに手を出すのは止めましょう。

3. 書記のメリット/デメリット

まず書記のメリットを見ていきましょう。

  • 議論の流れを誰よりも理解できる
  • ある程度、自分の意見を準備する時間がある

まず、議論を整理整頓するのが仕事ですから、自分の手元にはそれまでの議論が分かりやすくまとめられた資料が出来ることになります。それを常時目にしているわけですから、議論の流れや問題点を一番押さえやすい位置にいます。ですので、議論がゴールから逸れ始めたら真っ先にアラートを上げやすいですし、自分なりの意見が思いつかなくとも、そうしたアラートなどでアピールすることができます。

また、書記は議論をまとめる作業を行うので、どうしても手元に集中している時間が長くなります。ですが、逆に言えば、自分の意見がなくても発表を猶予されているような状況です。ですので、その間に自分の意見を整理して、後で発表するといった戦略も取れます。日常生活の中で、ある程度の情報があると意見を出しやすい人、誰かの意見の穴を見つけたり批判したりするのが得意な人は、書記がオススメです。

次に書記のデメリットです。

  • 意見を言うタイミングを逃しやすい
  • 議論をうまくまとめるスキルが問われる

まずメリットの裏返しですが、議論に参加するタイミングを逃しやすいです。リーダーが気を遣えるタイプの場合、「書記の●●さんはどう思いますか?」のように話を振ってくれたりして、その心配も解消されます。ですが、いつもどうとは限りません。しかし、書記も意見を発信しないことには評価はされませんので、そうした場合には自分から議論に入っていかなければなりません。ですが、手元に集中していると、そのタイミングを逃してしまいがちです。

また、書記は単に全員の意見を書き出すだけでは不十分です。その資料をベースに建設的な意見が行えるように工夫する必要があります。たとえば、出てきた意見をカテゴリーごとに分けてまとめておいたりといった具合です。そうしたまとめるスキルがない場合、書記に携わるのは危険です。意見も言えずに、議論をまとめることもできないでは、何も評価されないからです。

4. タイムキーパーのメリット/デメリット

最後にタイムキーパーです。まずはそのメリットを見ていきましょう。

  • 議論に口を挟みやすい

タイムキーパーは時間を管理する立場です。ですので、残り時間が少なくなってきた所で、必ず「残り●分ですので、そろそろまとめましょう」などと口を挟むことになります。逆に言えば、そのタイミングで必ず自分が主導権を取れるわけです。それまで意見をなかなか言えていなかったら、時間確認にさらりと自分の意見を乗せて発表することもできます。勿論ずけずけといきなり議論に入りこむのは失礼ですので、場の空気は読む必要がありますが、他の人に比べて口を挟みやすいというメリットがあります。

次にタイムキーパーのデメリットです。

  • 場に水を差しやすい
  • 「残り●分です」だけでは意味がない
  • 時間通りに終わらなかったら全責任がのしかかる

これもメリットの裏返しですが、場に水を差しやすい面もあります。たとえば、議論が物凄く盛り上がってしまった場合など、いきなり「残り●分なんで、そろそろ……」と口を挟んでしまうと、一気に場の雰囲気が悪くなります。ですが、タイムキーパーの仕事は時間管理ですので、口を挟まないわけにはいきません。場の雰囲気の機微を読んで、いかに水を差すことなく議論を終了の方へ導いていけるかがポイントになります。


また単に「残り●分です」と伝えるだけでは不十分です。それは「議論に貢献できていないから」です。別の記事でもお伝えしましたが、グループディスカッション(GD)は「建設的な議論に貢献できているか」がポイントとなります。よって、タイムキーパーもそうした心がけが必要となります。
たとえば、「残り●分になったので、そろそろまとめが必要ですね。まだ言い残したことがある人はいますか? ●●さんとかどうですか?」と、それまで意見が言えていなかった人に話を振ったり、あるいは「そろそろまとめた方が良さそうです。今までの議論を書記さんに整理してもらうのはどうでしょう?」と、出てきたアイデアを整理する方向へ議論を導いたりといった具合です。

そして最後に、時間通りに終わらなかった時の全責任が降りかかります。タイムオーバーとなった場合、選考担当者はまずタイムキーパーの時間管理が適切だったかを見ます。リーダーがタイムキーパーに適宜時間を確認しなかったなどのマイナスを考慮する場合もありますが、タイムオーバーの責任は総じてタイムキーパーに降りかかると心得ておきましょう。

以上、グループディスカッション(GD)における役割のメリットとデメリットでした。役割は必須ではなく、つかずとも通過することはできます。ですので「向いていれば就く」くらいの認識でいるのがベストです。無理すると粗が目立つだけで墓穴を掘ってしまうので気をつけましょう。