ブラック企業の悲惨すぎる体験談 | 新卒就活.com

2016/08/04更新

ブラック企業の悲惨すぎる体験談

ブラック企業体験談をご紹介します。
昨今の就職・転職活動おいて、業務内容や待遇と同じくらい重要視しているという項目をよく耳にします。
テレビなどでその実態と問題、被害体験が紹介される機会も増えてきました。
そしてその問題に悩み、苦しむ人たちが存在します。今回はそんな被害者の体験談をご紹介します。

■ブラック企業体験談1,数撃てば当たる就活の結果

今回、ブラック企業での体験談を話してくれたのはAさん(40代・男性)。
第二次ベビーブームに生まれた、いわゆる団塊ジュニアと呼ばれるこの世代。
人数の多さや、バブル景気の崩壊も相まって「受験戦争」や「就職氷河期」という社会現象の影響を受けながら、常に高い倍率で就職の競争を強いられてきました。
その過程での挫折や失敗の体験談を挙げれば枚挙にいとまがなく、Aさんもその例に漏れず、大学時代の就職活動では非常に苦労をしたそうです。
思うように活動が進まず時間ばかりが経過し、希望業界の企業からは内定を得ることができないまま、ついに活動終了期を迎えようとしていました。
卒業後に無職になることだけは絶対に避けたい…そう考えた彼は希望業界への就職をあきらめ、離れて暮らす両親に心配をかけたくないという想いからも、まずは生活基盤の安定を最優先に考え、遅まきながら活動方針を変更しました。

●就職が決まらない焦りから数重視で企業を受けてしまったのが間違い!

学生課からの紹介はもちろん、求人誌や新聞などで目に付いた企業へ手当たり次第に応募したそうです。
その基準は本人曰く「ある程度の安定性があれば規模も業界も問わない」という当初の目標とは異なるものでした。
しかし、方針変更が功を奏したのか求人誌に掲載されていた複数の中小企業からようやく内定を獲得、そのうちの一社への入社を決意することに。
充実した待遇に研修制度、掲載されていた先輩社員の体験談も魅力的に感じたそうです。
インターネットも珍しく、ブラック企業という言葉もまだ使われていなかった時代。
やっと安心して両親や友人に良い報告をすることができた彼は、大学卒業まで喜びと希望に満ちた日々を過ごしました。

■ブラック企業体験談2,虚偽だった求人内容

しかし、4月からの新社会人としての日々はそんな期待とは正反対のものだったそうです。
本人の言葉を借りれば「思い返すと典型的なブラック企業ですね。今、自身の体験談として話していても怒りと悲しい気持ちで胸が苦しくなります」…。
Aさんが入社したのは関東の某県で展開していたガス事業会社。
一般ガス事業者からの請負ではあるものの、ライフラインを扱う業態や元請業者が知名度の高い大企業だったこともあってか両親も喜んでくれたそうです。
ところが、勤務二日目にして早くも彼を不安にさせることが起こります。
それは募集要項に記載されていた座学を含む研修等を一切受けないまま、先輩社員とともに現場へ同行し、全く知識や経験のない作業を指示されるといったものでした。
一週間が経過するころには新人の彼に対して先輩社員からは容赦のない罵声が浴びせられていたそうです。
もちろんその間にも研修や指導等は一切ありません。これだけでも現在の基準ではブラック企業と言えるのではないでしょうか。

●求人に記載されていた研修や指導がなく仕事は現場で覚えるスタイルだった!

そんなある日、思い悩んだ彼は研修や指導を受けてない旨を休憩時に先輩に相談しました。
しかし、その返答は募集要項にあった内容は虚偽で、研修制度などはなく掲載されていた体験談も作り話、仕事は全て現場で覚えろという耳を疑うようなものでした。
それでも社会の厳しさの一つと捉え、新人なりに業務にあたりながら初めての給与支給日を迎えたAさん。
しかし、その給与明細書にもまた彼を困惑させる内容が記載されていました。

■ブラック企業体験談3,糾弾会と言う名の嫌がらせ

それは「初任給が聞いていた額と大幅に異なり、社会保険や年金にも加入していない」虚偽の給与額や福利厚生での採用という、まさにブラック企業と呼ぶに相応しいものでした。
締め日の関係や、給与制度から見ても何一つ納得できる要素がなく、何より生活が維持できない。
そう思った彼はすぐに上司に質問・相談したそうです。
ところが明確な回答どころか、事態は想像もしていない方向へと発展します。
社長の従兄弟にあたる常務から会議室への呼び出しを受け、行ってみたところ、そこには同期入社の同僚たちが集められていました。
状況が把握できないAさんを横に立たせたまま、常務はホワイトボードに書き殴りつつ、こう叱責・恫喝を続けたそうです。

●初任給は売上に貢献していない新卒への寸志である
●よって新入社員が賃金に異を唱えるなど言語道断
●各種保険や年金も同様、戦力にならない人材は対象外
●その他、作業着や備品の代金も初任給から差し引く
●入社時に取り交わした書類は雇用側にのみ有効
●求人誌掲載の研修制度は廃止、体験談の社員は退職済
●不服であれば裁判も辞さない 等々…

さながら糾弾会の様相を呈してきた会議室で、常務から放たれる言葉は説明と呼べるものではありませんでした。
一般常識からかけ離れた会社側の主張に、新卒とはいえ納得できなかった彼は逡巡しながらもその場で退職を決意。
会議終了後、その意思を所属部署の上司に伝えたそうです。
しかし、受理されなかったため、やむを得ず翌朝電話で再度その意思を伝えた上で退職届を郵送。
こうしてAさんのブラック企業体験談は終わったかに見えました。
しかし、その後も未払い給与残金や立替分経費が振り込まれないといった、嫌がらせともとれる対応が続きます。
何回か電話で交渉しても事態は好転しないため、所轄の労働基準監督署に相談、行政指導が入ったことでようやく一連の事態は収束に至ったそうです。

ブラック企業の体験談から学べるのは就活で失敗しないためには情報収集が一番重要だということ

Aさんは最後に語ってくれました。
「社長以下、役員全てが親戚で構成された同族経営の会社でした。同族経営=ブラック企業だとは思っていません。その会社自体が異常だったんでしょうね。
数年後、偶然近くを通ったのですが全然別の会社になっていて、元請業者の提携先リストからも抹消されてました。倒産したんだと思います。
失敗の原因?やっぱり自分が世間知らずだったの一言ですね。今はネットで比較的簡単に企業の評判を調査できますが、自分の時はネットなんてまだ珍しい
時代でしたから。」

情報網の発達が著しい現在、このような事例は珍しいと言えるかもしれません。
しかし、一方で自社の悪評が拡散されないよう巧妙に対策をしているブラック企業もまだ数多く存在します。
自分が被害者にならないために大切なこと。それはやはり日頃からの情報収集を怠らないことと、その中から真実を見極める目を養うこと。
この二点に尽きるのではないでしょうか。