ブラック企業まさかの3つの体験談まとめ | 新卒就活.com

2016/08/04更新

ブラック企業まさかの3つの体験談まとめ

ブラック企業での就業経験を持つ人たちの話を集めました。
就職や転職を検討する際、各企業を判定する基準項目の一つとして、すっかり定着した感のある「ブラック企業」であるかどうか。
様々な媒体でその見分け方などを取り上げていますが、実際に個人が体験したケースの紹介は特に注目を集めているようです。

ブラック企業の体験1,サービス残業と休日出社の強要!!

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【ケース1:Aさん(25歳/男性)のブラック企業体験】

専門学校を卒業後、新卒として入社した制作プロダクションが倒産したため、24歳の時に都内にある広告代理店へ転職したAさん。
元々、雑誌やフリーペーパーなどに掲載される広告のデザイン制作を担当するグラフィックデザイナーだった彼は、期待の即戦力として
制作部へと配属されました。

早速、いくつかのプロジェクトを任されたAさんでしたが、上々だった滑り出しとは裏腹に常にある問題に悩まされることになったそうです。
それはブラック企業問題の中でも良く聞かれるサービス残業と休日出社の強要でした。
タイトなスケジュールの中、少ない人数で膨大な仕事量をこなすことが常態化していたその会社では、社長以外のスタッフが毎日のように深夜残業や徹夜を繰り返していました。

そんなある日、社長が会議室に全社員を集めてある通告を出します。
それは経費削減の一環として、事前に届出のない深夜残業を一切禁止するというものでした。
しかしスケジュールは深夜残業や休日出社を前提とした、これまでと変わりがないものだったそうです。

理不尽な業務命令に疑問を感じながらも、彼は残業届出書を提出したところ社長からはその場で却下の回答。
さらに定時を過ぎてもタイムカードを押さずに作業を続けていると、呼び出されて長時間の叱責を受けるようになってしまいました。

スケジュールは何があっても厳守しろという一方で、手当が発生する残業や休日出社は認めないという矛盾。
言葉での明確な指示はないものの、事実上のサービス残業と休日出社の強要であることは
明らかでした。
彼は初めて体験するブラック企業の理不尽さに憤りを感じ、タイムカードの記録データとは別に実際の勤務時間記録と保管を始めました。
現在、転職活動と並行して未払い賃金の支払いを求める訴訟準備を進めているとのことです。

ブラック企業の体験2,仕事が犯罪になってしまう知財ブラック

【ケース2:Bさん(34歳/女性)のブラック企業体験】

企業のホームページやECサイトのデザイン制作を担当するWEBデザイナーのBさん。
33歳の時に都内にある広告代理店へ転職した彼女はWEB販促部へ配属されます。
豊富な経験から短期間でチームの柱となった彼女は、ある時、クライアントが主催するイベントページをデザインすることになりました。
WEBページを制作する際、元となる写真やイラスト等の素材が必要なることがありますが、自社で準備できない場合は「素材サイト」を利用することが一般的と言われています。
そして素材サイトには無料配布のものから、企業が運営・販売するものまで多種多様なサービスが存在します。

ある日、彼女は某企業サイトで販売されている写真データを使用してページを制作するよう依頼を出されます。しかし依頼には、その写真データを購入することは必要経費としては許可しないという理解しがたい内容が含まれていました。
通常、有料販売されている写真素材の購入前確認用データには不正利用防止のため、提供企業やサービスのロゴが埋め込まれています。
社長からの業務命令はこれを技術的に削除して使用しろと言うものでした。
釈然としないBさんは結局、その命令を拒否したことがきっかけとなり会社を去ることになったそうです。
知財ブラック企業という呼び名でソフトウェアの不正コピーが問題視されていますが、素材の不正利用も明らかな犯罪と言えるでしょう。
「犯罪の片棒を担がされるために経験を積み上げてきたわけではない。話には聞いていましたが、まさか自分が体験することになるとは…」と語る
彼女は今、かつての勤務先を告発すべきか悩んでいるそうです。

ブラック企業の体験3,反社会勢力とのつながりを匂わす経営者

【ケース3:Cさん(37歳/男性)のブラック企業体験】

35歳の時に都内にある広告代理店へWEBディレクターとして入社したCさん。
なかなか人材が定着しない典型的なブラック企業と言うべき環境下で二年目の秋を迎えようとしていました。

毎月のルーティンとして担当している業務について、あるミスを犯してしまった彼は、次は同じ轍を踏まないよう同僚とともに周到に準備を進めていました。
その中で自己判断で進めていた業務について、会議の場で社長から長時間に渡る恫喝を受けることになったそうです。
その理由は、社長の休暇中に無許可で業務を進めていたことによるもの。
そのこと自体で発生した損害等はなく、ただ自身がないがしろにされたと感じた社長が憤慨、彼は深夜まで説教という名の叱責を受け続けました。

翌日、反省文の提出を促されたCさんは納得できないと反論したところ、またしても長時間の恫喝を受けることとなります。
その内容は社長が反社会勢力とのつながりを自ら示唆するといった、もはや脅迫と言ってもいい内容に変わっていました。
ほどなくして解雇通告を受けた彼はそれを受託、予告期間の経過を待って会社を追われることになりました。

「納得できない内容の叱責と恫喝、雇用主から脅迫されたのも初めての体験だった」と語るCさん。
転職した後も、未だに引き継ぎを済ませたはずの業務内容について問い合わせの連絡が来て、過酷な環境が改善されていないことを感じているそうです。

ブラック企業体験で共通する点は経営者が従業員を使い捨ての駒としか認識していないこと

もうお気付きかもしれませんが、今回紹介したケースは全て同じ会社に勤務していた方たちの体験を抜粋したものです。
今回紹介した内容は氷山の一角であり、今もこの会社で苦しみ働き続ける人たち、精神的なダメージで退職後も苦しんでいる人たちが存在します。
この会社の問題の原因はただ一つ、ワンマン経営者が私利私欲に走り、従業員を使い捨ての存在としか認識していないことにあると言えるでしょう。

そしてこのような会社はまだまだ数多く存在するようです。一過性の問題にとどまらず、個々の人生に大きな悪影響をおよぼすブラック企業。
被害者を増やさないため、そして問題を解決するためにどう動くべきか。
国の対策を待つのではなく、私たち一人一人が真剣に対策を考える時期にさしかかっているのではないでしょうか。