就職留年は不利? 知られていない意外な実態 | 新卒就活.com

2016/08/24更新

就職留年は不利? 知られていない意外な実態

就職活動に失敗してしまった学生の中で、留年して再度就職活動を行っている学生さんも多く見受けられます。その際、留年が不利になるのかどうか、気になる学生も多いのではないかと思います。
筆者も留年経験があるので(お恥ずかしい話、学業の単位取得の都合により・・・)、就職活動を2回行っております。その時の経験を少しお伝えできればと思います。

1. 留年は不利なのか?

何を以て有利不利と判断するのか、その基準にもよりますが、選考上不利になることはないと思われます。勿論企業にもよるでしょうが、筆者は2回目の就職活動の時でも、書類や面接で特に落ちやすくなったことはありませんでした。
とある某大手印刷会社では、2留の留年歴で応募しましたが、特に問題なく、留年理由もつっこまれませんでした。面接官にうかがったところ、「決断にきちんとした根拠があれば何の問題もない」とのことでした。要は「単純に不勉強で留年しただけなのか」、それともちゃんとした理由があるのかで分かれるのではないかと思われます。

2. 留年理由に必要なのは「理由」と「行動」の2つ

就職留年の理由は、あまり尋ねられることはありませんでした。また尋ねられても、そこまで深堀りされるようなこともありませんでした。ですが、単純に「勉強してませんでした」「就職活動に失敗してしまいました」だけでは、おそらく不十分でしょう。

留年理由を尋ねられた場合に必要なのは、留年の理由と留年後の行動です。
たとえば「勉強してませんでした」の場合、「なぜ勉強してなかったのか?」は当然尋ねられます。その理由が「他にもっと打ち込みたいことがあった」なら、面接官も一定納得してくれるかもしれません(勿論「なんで両立できなかったのか?」など尋ねられると思いますが)
ですが、逆に「遊び過ぎまして・・・」などでは、当然ですが悪印象です。とは言え、それ以外に理由がない場合、それを伝えるしかありません。ですので、まず素直に伝えて、留年後に同じ失敗を繰り返さない為に、どういった点に気をつけているのか、その為の「行動」をアピールすることが必要となります。

なお「行動」に関しては、前向きな留年理由(他に打ち込みたいことがあった等)の場合でも必要です。それだけの熱意を持っていたわけですから、それなりの行動を起こしていると考えるのが妥当だからです(そうでなければ、わざわざ留年する必要がありません)

3. 大学院進学はオススメできません

就職活動に失敗してしまった学生の中には、一旦大学院に進学する道を選択する学生さんも多くいます。ですが、筆者はあまりオススメはしません(もし将来、企業で働きたいのであれば。研究者に方向転換したのであれば別です)。大学院に進むと、学部生の頃よりも研究で忙しくなります。就職活動に割く為の時間は、学部生の頃よりも取り難くなるかもしれません(実際、そういう知人を何人も見てきました)
もし企業就職の道を選ぶつもりなのであれば、留年がそこまでマイナスイメージならない事情から考えても、筆者は「就職留年をオススメします」

4. 卒業は論外!

就職先が決まらなかったから、とりあえず卒業してアルバイトでもしようと考える人もいるかもしれませんが、絶対に止めましょう。それは一番危険な選択です。理由は如何の通りです。

新卒という看板を失う
これが最も大きなデメリットです。新卒であれば、能力・スキルが乏しくても、将来の可能性を下に採用してくれます。ですが、卒業した途端、その看板は失われます。また「新卒時代に就職活動に失敗した」という悪印象も持たれかねません。
中途採用組(=現役社会人)と採用枠を争うことになる
卒業と同時に、学生は「新卒」の看板を失います。それによって、中途採用市場で就職活動を行うことになります。ですが、中途採用市場は基本的に「即戦力」を採用する所です。ですので「第二新卒歓迎」「未経験歓迎」と書かれていても、企業はなるべくであれば即戦力を採用します。そこは就業経験のない既卒者が太刀打ちできるほど甘い世界ではありません。
企業研究なども自分の力だけでやらなければならない
OB・OG訪問などを受け付けてはくれませんし、大体の企業は説明会も開いてはくれません。すべて自分で調べなければなりませんが、これがかなりの時間と労力を必要とします。

このように、情報収集や選考基準などで、新卒であれば手に出来た恩恵の全てを失います。それなら就職留年して「新卒」の看板を持っておきましょう。それだけで格段に難易度が易化します。

5. 就職留年した「原因」をきちんと振り返っておくこと

ですが、就職留年をしたからといって、就職活動が成功するわけではありません。そもそもなぜ失敗してしまったのか、その原因を押さえておかなければ、結局同じことの繰り返し、人生の貴重な1年を無駄にするだけです。

就職留年する学生の大体の原因は「準備不足」です。自分では努力していると思っていても、実際には周りと比べるとそうでもなかったり、あるいは努力する方向を間違っていたり、そうしたケースが非常に多いです。当コラム等で、企業が何を求めているのか、今一度振り返っておきましょう。