自己分析で必須のロジカルシンキングとは? | 新卒就活.com

2016/08/24更新

自己分析で必須のロジカルシンキングとは?

自己分析の方法は様々ありますが、いずれの方法でも外してはならないポイントがあります。それは「その自己分析がロジカルである」ということです。有名な就活対策本に『ロジカル面接術』というものがありますが、ロジカルな自己分析をベースにしたアピールでなければ、面接官には決して響きません。

1. 自己分析におけるロジカルとは?

自己分析において気をつけて頂きたいロジカルは、主に次の2点です。

  • 過去と現在と未来がつながっていること
  • 分析に漏れがなく、ダブりがないこと

それぞれについて具体的に見ていきたいと思います。

2.「過去と現在と未来がつながっていること」とは?

たとえば面接で志望動機をアピールする際、単に「御社に惹かれました!」と言っても決して面接官には響きません。それは「根拠がない」からです。また、根拠があっても、その根拠が「弱い」場合も響きません。たとえば「広告が好きだから、広告業界を志望しました!」「ゲームが好きだから御社を志望しました」といった具合です。

別の所で何度か書きましたが、企業が求めているのは、能力があり、かつ自社の価値観や社風に合っている学生です。その2つを求める理由は、端的には「自社の成長に貢献してもらうため」「すぐに辞めない学生を採るため」「能力を存分に発揮してもらうため」などです。
ですが、学生は企業で働いたことがないため、持っている能力を本当に企業で活かせるのか、また本当に企業と合った価値観を持っているのか、完璧には分かりません。そのため、企業の採用活動は確率論になります。端的には「ウチで活躍してくれる可能性が高そうな」「すぐには辞めずに長くウチで働いてくれる可能性が高そうな」学生を採用します。


つまり、就活生はその「可能性」を高さを感じさせるアピールをしなければなりません。そのために必要なのが、アピール内容を支える「強い根拠」です。
単純な例ですが、たとえば、2人の野球好きの学生がいたとします。その2人が面接官に「野球に対する熱意なら誰にも負けません!」とアピールしたとしましょう。その際、1人は「3歳のときから野球漬けで、高校時代までは毎日クラブや部活の練習後にバッティングセンターに通ってました」と言いました。もう1人は「高校時代からずっと趣味で続けています」と言いました。
さて、どちらのアピールにより説得力があるでしょうか。誰もが前者の学生だと感じたことと思います。3歳という時から今までずっとやってきたという事実が、アピールに強固な説得力を与えています。練習後でもバッティングセンターに通っていたという部分でも、更に補強されています。

このように、過去から現在に至るまでの中で、より長く取り組んできたことは、それだけ説得力を持ちます。つまり過去とより強く繋がっている能力や価値観に根ざしたアピールほど、面接官に響くわけです。
たとえば、小学校で大怪我をした経験から、ずっと病気や怪我で苦しむ人々に対するボランティア活動をやっていた学生がいたとします。その学生が医療機器メーカーを志望した時、その話をすれば、面接官は納得感があるでしょう。幼少期からずっと長年「怪我で困っている人を助けたい」という価値観の下で行動してきたわけですから、説得力があります。また、それだけ長く抱いてきた価値観なら、そう簡単にぶれるとは考え難いです。ですので、簡単に会社を辞めたりはしない、辛いことでも音を上げたりしないだろうと判断できます。

こうした意味で、過去と現在が「つながっている」、つまりアピール内容に明確な根拠(過去の実体験)があるほど、説得力が高まります。

3.「分析に漏れがなく、ダブりがないこと」とは?

こちらは、どちらかと言うと企業分析寄りの話です。ですが、自己分析と企業分析は表裏一体ですので、ついでにここで押さえておきましょう。
これはビジネス用語で「MECE」と言います。まず具体例をあげてみましょう。

「世の中の社会人を、好きなように分類してみて下さい」

色々とやりようがあるかと思います。たとえば次のように分類したとしましょう。

「正社員」「契約社員」「派遣社員」「アルバイト」「主婦(夫)」「無職」

これを「MECEかどうか」という視点で見た場合、そうではありません。正確には、漏れもあればダブりもある状態となります。
たとえば、世の中には「正社員でありつつ、主婦(夫)である人」もいます。つまり「正社員」と「主婦(夫)」がダブっています。また、ここにはない「フリーランス」で活躍している人も社会にはいます。つまり、漏れがあります。
このように、漏れがあり、ダブりもある分析では、説得力が著しく落ちます。その理由を就職活動に置き換えて考えてみましょう。
たとえば、ある学生が「人と接する仕事がしたいので、人材業界を志望しています」とアピールしたとします。人材業界志望者には、よく見られる志望理由ですね。


ですが、面接官からしますと、
「人と触れ合える仕事なら、他にもたくさんあるよ?」
と思いたくなります。つまり、この志望理由は「他の業界にも通用する」=「他の業界とダブっている」志望理由なわけです。ですので、面接官には納得感がありません。

このように、ダブりのある志望理由は相手には響きません。企業が求めている能力を自分が持っていることをアピールできていない(漏れがある)場合なども同様です。ですので、自己分析では自分の持っている様々な能力を洗い出す必要があります。「自分の強みはコレ!」と一つだけに絞ってしまうと、その能力を求めている企業以外に自分をアピールできなくなってしまうからです。

自己分析はロジカルでなければなりません。それはアピールの説得力を高めるためでもあり、何より自分が本当に合った会社を見つけるためです。