SPIとは? 時代背景と変化の推移 | 新卒就活.com

2016/08/04更新

SPIとは? 時代背景と変化の推移

SPIとは何ですか? という質問に対し、答えられる就活生は限られてくるでしょう。
就職試験のひとつとして多くの企業に採用されているSPIですが、実は数多くの企業が販売している適性検査の1つに過ぎません。
いまや適性検査の代名詞ともなったSPIとは、そもそもどのようにして誕生したのでしょうか。

SPIとは? 開発された時代背景

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SPIとは「Synthetic Personality Inventory(「総合適性検査」の意)」の頭文字をとったもので、情報誌の発行などを事業内容としている有名企業のグループ会社が運営している適性検査のことを指しています。
いまや9000社以上が採用していると言われているこのSPIの適性検査は、何度もバージョンアップを重ねています。
そのはじまりは、1963年に若い教育心理学者のグループによって開発されたものでした。

~不公正な就職環境を打破するために開発された!!~

1960年代というと学生運動などで社会が揺れ動いていた時期です。
まだ就職活動には学校推薦や縁故採用などの慣習が残っており、「社長が○○大学出身だから○○大学の学生しか採用されない」といった学閥や学歴主義が残っていました。
また男女雇用機会均等法は言うまでもなく、その前身である勤労婦人福祉法すら施行されていません(施行は1972年)から、依然として就職における男女差別も存在しているという時世でした。
さらに、内定を予定している学生に企業は身辺調査をかけたりして、本人の能力とは無関係のところで採否を決定しているという有様でした。
このような就職にまつわる不公正な環境を打破したひとつの原因が、若手研究者グループの開発した適性テストであり、のちのSPIだったのです。

SPIとは?開発されるまでの経緯

当時、いくら学歴差別や男女差別が根強くとも、実際に新卒生を採用する人事部の現場の声とは「できるだけ優秀な学生を採用したい」というものでした。この気持ちは昔も今も変わりませんね。
これらの声に答えるべく開発された初期の適性テストは、最新のテスト理論と心理測定技術を組み合わせた水準の高いものであり、最初こそなかなか現場に受け入れられるのに苦労したものの、ひとたびその価値が理解されると、多くの企業の就職試験に採用されるまでになりました。

◆現場の声や多くの意見・要望を取り入れて年々改善されていった

数多くの企業に採用されると、自然と改良点などのフィードバックも多くなってきます。
それらの多くの意見や要望を採り入れ、最初の適性テストから10年後の1973年についに誕生したのがSPIでした。
このSPIとは「総合」適性検査という名のとおり、受験者の知能だけでなく性格やモチベーションなども検査の対象とするもので、適性試験業界における史上空前の大ヒット商品となっていくのです。

SPIとは?時代と共に変化していく

このようにして爆発的にヒットをしたSPIですが、現在ではバージョンアップを重ねた「SPI3」というものになっています。
そのなかでも大卒者向けのものが「SPI3-U」というテストになりますので、最後にその詳細を見ていきましょう。
SPI3-Uとは総合職・一般職の新卒採用向けのテストで、出題分野は「言語」「非言語」「性格」の3つになっています。

◆テストセンター式とペーパー式で出題範囲と事件時間の違いがある

SPIの受験方法は4種類あり、「テストセンター」式とは受験者が受験会場に行って受けるもの、
「インハウスCBT」式は受験企業内のパソコンを使って受験するもの、「WEBテスト」式は受験者が自宅で受けるものです。
以上の3つはパソコンを使用して受けるSPIになるのですが、これに加えてマークシート方式で受ける「ペーパーテスト」式があります。
ここで注意していただきたいのですが、最も多くの企業が採用しているテストセンター式とペーパーテスト式では、出題範囲と試験時間に違いがあります。いまから対策を始める方は、より多くの企業で採用されているテストセンター式の受験対策をしてくださいね。

SPIとはその時代と企業のニーズに合わせて日々研究と改良がされている!

SPIとは何か、その時代背景と変化の推移について紹介していきました。
いまや多くの企業がそのひとの能力本位で人材を採用する時代になっていますが、その裏側にはSPI試験の50年以上にわたる研究と改良の歴史があったのですね。
SPIの対策なんて面倒だなあ……なんて思っていたひとも、もしSPIがなかったらと考えると勉強に熱が入ってくるかもしれませんよ。